今の話し方、意識していますか?
『遠回りはやめよう』
話をしていると、たまに「な~~にを言いたいんだ?」って人、居ませんか?
つまるところの、「だから」の部分が見えない人。
そういう人の話し方の特徴は、大体似通っているんじゃないかと思います。
それは、『時系列で話す』です。
あんなことがあってね、こうなってね、でもそのあとこうこうこうでね…………。
いやだから何やねん!!つまりなんやねん!!って、なっちゃいませんか?
これは日常生活の会話でも言えて、さらには就活生が避けては通れない面接でも同じことが言えます。
人と会って、会話の一つもせずに去るというのはまぁなかなかありません。
仕事場やアルバイト先、友達同士、家族の間でも、会話というものは必ず起こり得るのです。
でなければ永遠無言タイム。つまらないことこの上ないです。最早お通夜です。
つまり何が言いたいのかというと、
『話をするときの話し方には、少し意識をしていきましょう』ということです。
面接というものは時間が決まっています。大体一時間、長くて一時間半。それだけの時間しかありません。
その中で、貴方は色んな角度から相手が振りかけてくる質問の数々に、「貴方」を、「自分の言葉」で話し、「自分自身」がどんな人間であるのかを伝えることで、相手の「信用」を得らなければなりません。
そんな時に、ダラダラと話していては貴重な時間がいたずらに過ぎていくだけです。勿体無いことこの上なしです。
だから話をする時には、まず『結論』から話すようにしましょう。
そしてなるべく短く、つまりコミュニーケーションスピードを意識して話すことが大事です。
この「コミュニーケーションスピード」とは、言葉のまま、「会話の速さ」です。別に早口言葉でペラペラペラリと話せとは言っていません。
なるべく短い言葉、短い情報で、会話を相手と交わしていく。それだけなんです。
もっと分かりやすく例を挙げると、ダラダラと書かれている説明書と、必要な情報を端的に分かりやすく書かれている説明書と。
貴方ならどちらを手にして読もうかなと思いますか?
断然、後者じゃないかなと私は思います。
誰も好き好んでダラダラ書かれている、読んでいると段々文字を目で追うことすら面倒臭くなるようなものにわざわざ手を伸ばし読もうとはしません。
なるべく簡単で、分かりやすくって、頭に入って来やすいもの。
そういう風にして本や説明書、他にも問題集や専門書等を、皆さんは選ぶところありませんか?
面接や、面接ではない普段の会話でも同じことです。
ダラダラとした話し方や、発言初っ端からご丁寧に時系列から話し始めると、ただただ長く、ただただ何を伝えたいのか、訳が分からない。
面接で有れば、その人が質問に対して何を答えているのかが分からない。
分からないから、聞いているのもしんどくなる。
分からないから、面接官は落とすしかないんです。
面接だと思って挑むから緊張もするし、自分も出せず、なぜか「上手く話さなきゃ!端から端まで話さないと伝わらない!」なんて意味の分からんことになってくるのです。
面接官と名札が付いていても、相手は同じ人です。ロボットではないんです。たまたま目の前に座っている人が今回の貴方の面接官なだけであって、別の場所で会えば普通のただの人なんです。
そんな人に対して、カッチコチの一方的な会話をしたって、お互いに何にも得られない時間になってしまいます。
面接なんて「インタビュー」
面接なんて「相手と話すだけの場」に過ぎません。
なのに
「はい!私が御社を志望しました理由は、御社の商品が云々かんぬん」
「今後の先を見据えての動き方がどうのこうの」
「学生時代にはサークル活動での運営に、周囲と力を合わせ切磋琢磨しながらどうたらこうたら」
「試行錯誤をした結果、どうちゃらうんぬん」
こんな言い方で、こんな話し方で、伝わると思いますか?
私は正直「いやいや、商品を褒めてくれるのは嬉しいけどここ会社品評会じゃないからね………?」となるし、「どう力を合わせて、切磋琢磨ってどんなことをしたんだろう?」だとか、「試行錯誤って、例えばどんなことを考えて取り組んだんだろう?」とかを思ってしまう。
友人や家族、学校の先生でもアルバイト先の人でもいいです。
そんな人たちに、そんな風に話していますか?
きっとしていないんじゃないかと思います。
きっと、もっと分かりやすくって、短くて、貴方も「結論」から話すことだってあるんじゃないでしょうか?
それが面接となると、途端に影を潜めてしまう。非常にもったいないです。
緊張して、ちゃんと話さなきゃ。
ちゃんと伝えなきゃ。
ちゃんと、ちゃんと、ちゃんと。
そんな風に、「ちゃんと」の呪縛にかかっていませんか?
面接官は「ちゃんと」考えた内容よりも、貴方の「話し方」や「伝え方」、そして「人となり」を見ています。
その人が、どんな人なのか。
どんな考えを持っているのか。
この質問に対して、この子はどう思っているのか。
こんな時があったら、この学生はどう対応するのか。
面接官はそうやって、「貴方」のことを、「貴方の話す言葉」から得ようとします。
貴方という人となりを、貴方の考えを、貴方の取る行動を、たった一時間、一時間半の中で知ろうとしてくれています。
だったら私たちもそれに答えなきゃいけないんです。
聞いてくれているその人のためにも、そして自分のためにも。
だから人と話をするときには、まず「結論」から話すようにしましょう。
そうすれば相手はその結論が頭にインプットされて、最終の結び目をそこへ繋げられやすい。
会話は決して一方的なものではありません。
面接でのものも、日常会話でのものでも、それは変わりません。
伝えることに必死になる前に、自分を知ってもらおう!わかってもらおう!と躍起になる前に、
今の自分の話し方が、果たして相手に『伝わりやすいもの』なのか。
それを今一度考えて、そしてまだまだかもしれないと思った人は、とにかく色んな人とたくさん話してみましょう!
それが「話す」ことの練習であり、「話し方」を磨く方法の一つです。
ちなみに「自分」を知る方法は、とにかく書くことです。そのやり方は三つか四つか前の記事にちょろりと書いています。もちろん私が激推ししている本にも。
それをしながら、会話の練習も同時並行でしていきましょう!!